この問題は、しばなんファミリーという一例に留まらない。子供をコンテンツ化する「キッズ系YouTuber」や「ファミリーブロガー」全体の倫理観を問う試金石となっている。子供には肖像権があり、プライバシーを守られる権利がある。しかし、親という絶対的な権力者の前で、幼い子供が「ネットに顔を出したくない」と拒否することは事実上不可能だ。
海外では、子供のインフルエンサー活動に対する法的な規制や、将来的な収益分配を守る法律が整備されつつある。日本でもようやく重い腰を上げつつあるが、法整備のスピードはテクノロジーの進化やインフルエンサービジネスの肥大化に追いついていない。しばなんのケースは、まさに日本の法整備の遅れが生んだ歪みの象徴なのだ。