2000年代初頭のラブコメディにおける金字塔といえば、フジテレビ月9枠で放送された『やまとなでしこ』を置いて他にない。「玉の輿」を狙う客室乗務員・神野桜子という、一歩間違えれば嫌われ役になりかねないキャラクターを、彼女は圧倒的な愛くるしさと人間味をもって演じ切ってみせた。
相手役を務めた堤真一演じる貧乏な数学者・中原欧介との不器用な恋模様は、いまなお語り継がれる屈指の名シーンばかりだ。「お金より大切なもの」を追い求める過程で魅せた感情の揺らぎ、そして堤真一との絶妙な掛け合いが生み出す化学反応は、まさに恋愛ドラマの最高到達点と言える。