彼らの真骨頂は、観客との境界線を軽やかに飛び越える圧倒的な距離の近さにある。日本クラウンからリリースされる王道のムード歌謡から哀愁漂う歌謡曲まで、多彩なナンバーを響かせるステージ。甘く伸びやかな美声で会場を包み込む白川裕二郎、巧みなトークと親しみやすさで会場を和ませる最年少の後上翔太、そして逞しい包容力とダイナミックな佇まいで圧倒的な存在感を放つ岩永洋昭。それぞれの個性が重なり合い、唯一無二のハーモニーを紡ぎ出す。
名物となっている客席ラウンドが始まると、フロアの空気は一気に華やぐ。メンバーがテーブルの間を縫うように歩き、一人ひとりの目を見つめて言葉を交わし、丁寧に手を握る。単なる鑑賞にとどまらない濃厚なコミュニケーションこそが、観客の心を掴んで離さない最大の理由だ。