テレビやSNSでの流行にとどまらず、NHKの文芸番組や文化講座でも特集が組まれるなど、短詩文芸の波は広がり続けている。かつてはシニア層の嗜みと見なされがちだった世界に、若者や外国人が続々と参入しているのだ。
その背景には、現代俳句協会による次世代の俳人育成や、国際俳句交流協会(HIA)を通じた海外への普及活動がある。英語をはじめとする諸外国語で詠む「Haiku」は世界的なカルチャーとして根付き、日本の伝統文化がグローバルな言語表現として昇華している。短文でシンプルに思いを伝えるコミュニケーション手法としても、俳句は今、新しい価値を獲得している。