里親として保護犬を迎える際、あらかじめ理解しておくべき疾患リスクが存在します。血統管理が不十分な環境からレスキューされた個体の場合、遺伝性疾患を抱えている確率が高まります。
股関節形成不全(Hip Dysplasia)
大型犬特有の骨格疾患であり、関節の不適合により激しい痛みや歩行困難を引き起こします。重度の場合、外科的手術が必要となり、数十万円以上の手術費用がかかるケースもあります。体重管理と適度な筋力維持、そして段差の排除が日常生活における予防法です。
大動脈弁下狭窄症(Subaortic Stenosis: SAS)
ニューファンドランドに比較的多く見られる心臓の遺伝的欠陥です。心臓から全身へ血流を送る大動脈の出口が狭くなり、最悪の場合、突然死を引き起こします。里親になる際は、事前の超音波心筋検査や獣医師による聴診の経過を確認することが推奨されます。
胃拡張・胃捻転症候群(GDV)
胸が深い犬種において発症率が高い緊急疾患です。食後の激しい運動や大量の水分摂取、ストレスなどが原因で胃が捻れ、短時間でショック状態に陥ります。迅速な緊急手術が行われなければ命を落とします。食後の安静徹底と、フードを与える回数の分割が防護策となります。