一小節聴くだけで鳥肌が立つ。球場の空気が一変し、ランナーが塁を駆け抜ける映像が目に浮かぶ。それが「市船ソール」という応援曲の圧倒的な魔力だ。この名曲を作曲した浅野大義さんは、船橋市立船橋高等学校吹奏楽部での日々の中で、仲間たちの勝利を願い、溢れ出るアイデアを譜面に叩きつけた。
高校時代、誰もが一度は感じる焦燥感や希望、そして音楽に対するどこまでも純粋な愛情。大義さんの奏でるトロンボーンの音色は、部員たちを惹きつけ、やがて学校全体のシンボルとなっていった。彼が遺した旋律は、勝利を呼ぶ神曲として、今もなお後輩たちによってアルプススタンドから空へと打ち放たれている。