役者としての転機となったのは、大手エンターテインメント企業であるLDH JAPANへの所属と、劇団☆新感線の舞台への出演だった。伝統芸能の閉鎖的な枠組みを飛び出し、より広大な表現フィールドへと身を投じたのだ。
特に劇団☆新感線の代表作『髑髏城の七人』で見せた天魔王役は、演劇界に大きな衝撃を与えた。人間業とは思えない圧倒的な太刀筋のスピード、舞踊で培われた重心のブレない身のこなし、そして狂気と哀愁を孕んだ怪演。かつて彼に向けられていたスキャンダルの眼差しは、純粋な芸の力によって驚嘆と称賛へと塗り替えられた。
伝統的な殺陣と現代的なステージングの融合。LDH JAPANのダイナミックなクリエイティブ環境の中で、早乙女は日本を代表するアクション俳優・舞台俳優としての唯一無二の地位を確立していったのである。