90年代に入ると、映画産業はこの言葉をさらに研ぎ澄まされたダイアローグへと進化させた。クエンティン・タランティーノ監督の金字塔『パルプ・フィクション』をはじめ、緊迫感漂う犯罪映画やアクション大作において、「You are toast(お前は死んだも同然だ)」というセリフは相手を追い詰める究極の宣告として好んで用いられた。
銃口を突きつけられた悪党が残す最後のあがき、あるいは主人公が絶体絶命の窮地に陥った瞬間の一言。スクリーンの緊張感を一瞬で最高潮に高めるスパイスとして、この表現はハリウッドの脚本家たちにとって欠かせない定番であり続けている。