橋本奈々未さんが残した公式グラビア作品は、アイドルの枠を大きく超えた芸術作品として評価されています。特に2015年にリリースされた1stソロ写真集『やさしい棘』(幻冬舎)は、写真家・長野博文氏が撮影を担当し、彼女の持つ独特のアンニュイな空気感と知的な色気を余すところなく捉えました。
作中で披露された水着グラビアやランジェリー風のカットは、過度な露出や扇情的なアピールに頼るものではなく、北欧の光を思わせる柔らかな陰影の中に凛とした美しさが際立つ構成となっています。雑誌掲載時の未公開カットが公開された際も、ファンのみならずカルチャー界隈から絶賛の声が上がりました。
さらに、引退直前の2017年2月に発売されたラスト写真集『2017』(小学館)では、大人の女性としての成熟した魅力が凝縮されています。ニューヨークの街並みを背景に撮影されたカット群は、洗練されたファッション性の高さとともに、彼女の代名詞でもあるしなやかなプロポーションを見事に表現し、ラストを飾るにふさわしい伝説の一冊となりました。