日本におけるイタリア料理のパイオニアであり、日本イタリア料理協会の名誉会長も務める落合務氏。彼が築き上げた「素材を敬い、シンプルに美味しさを追求する」というイタリアンの真髄は、伊勢崎の若き世代にも脈々と受け継がれている。
料理の輪郭をさらに際立たせるのが、店内に常駐するソムリエの存在だ。北イタリアの重厚なバローロから、自然派ナチュールワイン、さらには群馬の地酒をアクセントに組み込んだ型破りなペアリングまで提案する。例えば、脂の甘い上州麦豚のローストに、あえて微発泡のランブルスコを合わせて脂を軽やかに流す妙技。皿とグラスが共鳴し合う瞬間、テーブルは小さな劇場へと変わる。