この検閲運動は、ネット空間の枠を超えてグローバル企業にも直接的な影響を及ぼした。2018年、ウォルト・ディズニー・カンパニーが制作した実写映画『プーと大人になった僕』の中国本土での劇場公開が、当局によって不許可とされたのだ。
中国側は公式な理由を公表しなかった。しかし、世界中の映画業界やメディアは、プーさんというキャラクターそのものが政治的タブーと化したことによる影響だと一様に報じた。世界第2位の映画市場を誇る中国での公開見送りは、デジタルメディア・エンターテインメント産業に携わるグローバル企業に対し、中国市場参入における政治リスクの大きさを強烈に印象付ける出来事となった。