アメリカ国旗の由来と歴史|星50個と13本縞に刻まれた建国の真実

アメリカ国旗の由来と歴史|星50個と13本縞に刻まれた建国の真実

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星条旗の歩みは、一枚の布に刻まれた反逆の歴史そのものです。1775年、独立戦争が勃発した当初、植民地軍が掲げていたのは現在の星条旗ではなく、グランド・ユニオン旗(Grand Union Flag、別名コンチネンタル・カラーズ)と呼ばれる旗でした。

グランド・ユニオン旗は、赤白13本のストライプの左上(カントン部)に、当時のイギリスの国旗(ユニオンフラッグ)をそのまま配置したデザインでした。ジョージ・ワシントン将軍が率いる大陸軍が1776年1月にボストン近郊で掲揚した記録が残っていますが、この旗は当時のアメリカ植民地が抱えていた「完全な独立を目指すのか、それとも大英帝国内での自治権獲得にとどめるのか」という激しい葛藤と政治的妥協の産物でした。

しかし、1776年7月4日にアメリカ独立宣言が採択されると、宗主国イギリスの象徴であるユニオンジャックを国旗に掲げ続けることは思想的に許されなくなります。こうして1777年6月14日、ペンシルベニア州フィラデルフィアで開催された第2回大陸会議において、後世に「国旗決議(Flag Resolution)」と呼ばれる歴史的な法案が全会一致で可決されました。

「合衆国の旗は赤と白の交互による13条のストライプとし、連邦を表すカントンは青地に白の13の星とし、新たな星座(a new constellation)を表すものとする」――このわずか数十文字の決議によって、初代アメリカ国旗のデザインが公式に誕生しました。この6月14日は現在、全米で「フラッグ・デー(Flag Day、国旗制定記念日)」として祝日や記念行事の対象となっています。

独立13州と星条旗の結びつきは極めて強固であり、初代の13個の星は、デラウェア、ペンシルベニア、ニュージャージー、ジョージア、コネチカット、マサチューセッツ、メリーランド、サウスカロライナ、ニューハンプシャー、バージニア、ニューヨーク、ノースカロライナ、ロードアイランドの各植民地が結束した証でした。夜空に輝く星座のように、互いに独立した星々が集まって一つの壮大な連邦を形成するという比喩は、当時の啓蒙思想が産み落とした画期的な政治概念の表明でもあったのです。

石川 優花
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石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。