伊丹空港から三宮へ向かうリムジンバスを利用するにあたり、最も多くの利用者が誤解しているのが「事前の座席予約」に関するルールです。本路線は事前予約を受け付けておらず、「先着順の座席定員制」を採用しています。
なぜ事前予約ができないのか。その理由は、航空便の特性に合わせた高回転運行システムにあります。航空機は気象条件や管制の指示によって頻繁に早着・遅延が発生します。仮に便指定予約制を導入すると、飛行機が遅れた乗客の予約変更窓口がパンクし、定時出発が妨げられるためです。航空便が到着した乗客を次々と並んだ順に吸収し、約20〜30分間隔の高頻度ダイヤでピストン輸送を行うスタイルこそが、空港アクセスの利便性を担保する合理的な仕組みとなっています。
ここで生じる決定的な注意点が「混雑時間帯における満席見送りリスク」です。特に金曜夕方や日曜の夜、大型連休などは、バス停に長い列が形成されます。バスの定員(正座席約40〜45席+補助席)に達した時点で乗車が締め切られ、次の便(20〜30分後)を待つ必要があります。航空機の到着口を出てからバス停へ直行するスピード感が、移動のスムーズさを大きく左右します。