一味と七味は、私たちの脳に与える刺激のプロセスも異なる。
一味に含まれるカプサイシンは、舌の熱覚受容体を刺激し、脳に「熱い」「痛い」という信号を送る。これによりアドレナリンが分泌され、一気に目が覚めるような覚醒効果が得られる。シンプルな刺激を求める脳には、一味が最も効果的だ。
一方で七味は、複数の嗅覚受容体を同時に刺激する。山椒のサンショオールによる心地よい痺れと、柑橘類の香気成分であるリモネンが自律神経を整え、リラックス効果をもたらす。つまり、七味を食べることは、脳にとって一種のアロマセラピー体験に近いのだ。