彼女のキャリアを語る上で欠かせないのが、大ヒットシリーズ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』での産婦人科医・三井環奈役だ。過酷な命の現場で冷静に執刀しながらも、時に母親として、人間として葛藤する。感情を大げさに爆発させるのではなく、目線の動きやかすかな声の掠れで感情の機微を表現する圧倒的なリアリティ。彼女が画面に映るだけで、作品全体の重厚感が一気に跳ね上がった。
セリフの量を削ぎ落とし、佇まいそのもので多くを語る。この「引き算の演技」こそ、監督やプロデューサーたちがこぞって彼女を作品に呼びたがる理由だ。