通報とほぼ同時に、中学校内では緊急避難マニュアルに基づいた厳戒態勢が敷かれた。
教頭による全校放送で「不審者発生」の暗号コードがアナウンスされると、各教室の担当教師は即座に廊下側のドアを施錠し、机でバリケードを構築。生徒たちを教室の中央に集めて低姿勢をとらせた。体育館で授業の準備をしていたクラスは、そのまま用具倉庫に身を潜めたという。
「突然『窓から離れて鍵をかけろ』と先生の叫び声が聞こえて、みんなパニックになりかけた」と語る男子生徒。日頃から実施されていた防犯訓練の甲斐もあり、警察が到着するまでの十数分間、誰ひとりとしてパニックを起こさず静寂を保ち続けたことが、被害を最小限に食い止めた大きな要因となった。