音の出る折り紙の代表格といえば、何世代にもわたって親しまれてきた「紙鉄砲(かみてっぽう)」です。しかし、「折ってはみたものの、ポフッと頼りない空気の抜ける音しか出ない」という失敗談は後を絶ちません。鋭い快音を炸裂させるための、正確な紙鉄砲の折り方と力学的なコツを順を追って解説します。
基本の紙鉄砲:ステップ・バイ・ステップ手順
標準的な長方形の紙(チラシやコピー用紙など)を1枚用意します。
ステップ1:長手方向のセンターライン付け
紙を横長に置き、上下を半分に折って中央に水平な折り筋をつけ、一度開きます。
ステップ2:四隅の角を三角に折る
四つの角すべてを、先ほどつけた中央の折り筋に合わせて内側に三角に折り込みます。全体の形状が細長い六角形になります。
ステップ3:上下を半分に折る
中央の折り筋に沿って、上下をパタンと二つ折りにします。台形のような形状になります。
ステップ4:左右を二つ折りにし、筋をつける
左右の角を合わせるように半分に折り、しっかりとした垂直の折り筋をつけてから開きます。
ステップ5:左右の翼を内側に開き折る(最重要工程)
中央の折り筋を基点に、左右の角をそれぞれ持ち上げ、内側の袋を割るようにして正方形(ひし形)に押し潰します。両面同じように処理すると、中央に二つの三角形のポケットが合わさった二重構造の山形が完成します。
大きな音を出すコツ:初速と腕のスナップ
完成した紙鉄砲を鳴らす際、最も重要なのは「空気抵抗を受けるポケットの開き角」と「振り下ろす初速」です。
紙鉄砲の尖った先端側(二重に折りたたまれていない側)を親指と人差し指で軽くつまみます。このとき、強く握り潰してしまうと空気の侵入路が塞がれ、不発の原因となります。内部の三角形ポケットが開口部を前方へ向けた状態で、野球のボールを投げるように頭上高く構えます。
そして、腕全体をただ振り回すのではなく、手首のスナップを利かせて「ムチを打つように鋭く下方向へ振り抜く」ことが最大の秘訣です。振り下ろすスピードが時速20kmを超えたあたりで内部の空気圧が極限に達し、乾いた甲高い破裂音が周囲に響き渡ります。