辻を語る上で外せないのが「女性と視線を合わせられない」という独特の弱点だ。作中では女子隊員と対峙した際に微妙に視線を外したり、緊張したりするコミカルなシーンが描かれ、読者の心を掴んできた。
だが、戦闘スイッチが入った瞬間の切り替えは見事というほかない。相手が女性であっても、バイザー越しであれば問題なく対処し、戦場全体を俯瞰するクールな思考回路を取り戻す。感情に流されず、コンマ数秒の遅れもなくシールドを展開するその胆力。日常のシャイな一面と、戦場で見せる冷徹なまでのプロ意識のギャップが、彼の魅力をより一層引き立てている。