マウンテンハードウェアを語る上でよく話題に上るのが、大手アウトドアメーカーであるコロンビアとの関係性です。2003年以降、同社はコロンビア・スポーツウェアのグループ傘下に加わっていますが、両者のブランドコンセプトとターゲット層は明確に棲み分けられています。
カジュアルユースやライトアウトドアに強みを持ち、幅広い層に向けたコストパフォーマンスを追求するコロンビアに対し、マウンテンハードウェアは厳冬期の雪山やバリエーションルートを想定した完全なエキスパート仕様です。生地のタフさ、軽量化へのこだわり、カッティングの立体感など、構造の随所に明確な違いが存在します。
愛用者の年齢層は、道具の機能差をシビアに見極める30代〜50代の実力派登山者が中心です。近年はミニマルで洗練されたカッティングが評価され、感度の高い20代のアウトドアファンやUL(ウルトラライト)ハイカーの間でも存在感を急速に高めています。