漢方療法における最大の鍵は、「証(しょう)」と呼ばれる体質の見極めにある。たとえば、手足が冷えて下腹部に張りを感じる「血虚(けっきょ)」や「瘀血(おけつ)」のタイプには、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)や桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)などが用いられる。血流不全を解消し、子宮内膜へ十分な血液を送り込むことが最優先されるためだ。
一方、仕事や妊活のストレスによって自律神経が乱れ、ホルモン分泌が不安定になっている「気滞(きたい)」のタイプには、加味逍遙散(かみしょうようさん)などが適している。自分の体質に合わない処方を漫然と続けても効果が得られないばかりか、胃腸障害などの不調を招く恐れもあるため、専門医による正確な診断が不可欠だ。