音駒高校の3年生で背番号「3」を背負う夜久衛輔は、チーム内外から「音駒の守護神」と称される絶対的レシーバーです。まずは公開されている公式プロフィールと基本データから、彼の選手像を整理します。
夜久の真骨頂は、「動かずに正面で拾う」技術の極致にあります。バレーボールにおいて優れたリベロとは、派手なダイビングレシーブを連発する選手ではなく、「スパイクが打たれる瞬間にすでにボールの軌道上に立っている選手」です。夜久は相手スパイカーの助走角度、トスの上がり方、スイングの腕の振りから瞬時にコースを特定し、何事もなかったかのようにセッターへAパス(完璧な返球)を送り続けます。
烏野高校のエース・東峰旭が放った渾身のスパイクを初見で軽々と拾い上げ、全国屈指のスパイカーである梟谷学園の木兎光太郎に「夜久のいるコースへ打ちたくない」と言わしめたディフェンス力は、まさに相手にとっての心理的脅威そのものでした。