時計の針を巻き戻すと、カンニング竹山を襲った最大の危機は『週刊文春』による浮気現場のスクープ記事だった。当時、相方を病気で亡くしピン芸人として孤軍奮闘していた時期だけに、世間から浴びせられたバッシングは苛烈を極めた。
所属するサンミュージックプロダクションも対応に追われたが、彼は謝罪会見やレギュラー番組で逃げることなく失態を認め、持ち前のキレ芸へと昇華させる力ワザを見せた。生放送で汗を吹き出しながら平謝りする姿は、皮肉にも視聴者に強烈なリアリティを与え、壊滅的なダメージを回避する奇跡的な怪死を遂げたのである。