最終回を迎えた後もファンの間で最も激しい議論が交わされたのが、「果たして生存者は存在したのか」という疑問です。作中では主要キャラクターが次々と無残な末路を辿るため、一見すると全滅エンドに見えますが、ファンのコマ送り検証や設定考察によって複数の仮説が浮上しました。
作中の演出や示唆を総合すると、肉体を保ったまま完全な自我を維持できた生存者は「実質的にゼロに近い」というのが定説です。しかし、一部のキャラクターについては、意識が異形の集合意識へ統合されたのか、あるいは異変の観測者として精神のみが隔離されたのか、解釈が分かれる描写が存在します。
本作の元ネタには、ハワード・フィリップス・ラヴクラフトが提唱した「コズミック・ホラー(宇宙的恐怖)」の概念と、ジョン・カーペンター監督の『遊星からの物体X』に見られるグロテスクな生体変異演出が色濃く反映されています。理不尽に侵食されていく日常と、理解不能な存在を前に狂っていく登場人物たちの心理描写こそが、本作の真骨頂でした。