事故当時、ネット上の一部掲示板やSNSでは「対戦相手の技の受け方が悪かったのではないか」「ヤス・ウラノ選手に非があったのではないか」という根拠のない憶測が飛び交いました。しかし、この見方は完全な事実誤認です。
DDTプロレスリング公式発表および試合映像の検証によって判明している通り、この事故の原因は「相手による危険な投げ技」ではなく、高山選手自身が放った前方回転エビ固めの着地ミスによる自爆でした。前方に回転して相手の胴体を丸め込む際、高山選手の長身(196cm)と長年の激闘で蓄積されていた首の変形性頸椎症、そして疲労が重なり、十分な回転半径を確保できないまま頭頂部からマットに衝突したことが直接的な要因です。
ヤス・ウラノ選手は技を受ける通常の動作を行っており、落ちてきた高山選手に対して故意や過失による危険な力を加えた事実は一切ありませんでした。むしろ、異変が起きた瞬間に高山選手の上に覆いかぶさり、不用意に高山選手の首が動かないよう固定したまま試合を成立させた対応は、現場の混乱を最小限に抑える行動でした。プロレス界のレジェンドや現役選手たちも一様に「誰のせいでもない、リングに潜む不慮の魔物による事故」と証言しています。