カウンターに運ばれてきた丼を前にして、慌ててそのまま麺を啜るのは避けるべきです。麺屋はなび 食べ方には、開発者が推奨する黄金のプロトコルが存在します。
着丼したら、まずは全体を底からひっくり返すように、躊躇なく豪快に混ぜ合わせます。目安は「最低でも20回以上」。中央に鎮座する卵黄を崩し、底に沈んだ醤油ダレ、ラード、魚粉、そして台湾ミンチが麺全体に乳化してネットリとした一体感を帯びるまで撹拌するのが鉄則です。ニンニクを「あり」でオーダーした場合、熱気とともに立ち上る刺激臭が食欲を限界まで刺激します。
麺をあらかた食べ終えた段階で、丼の底には高濃度のタレと絡みきれなかったミンチ、ニラが残ります。ここで発動するのが、無料サービスとして定着している名物「追い飯(おいめし)」です。丼をカウンターの上に置き、店員に「追い飯をお願いします」と声をかけると、一口サイズ(約50〜60g)の温かい白米が投入されます。この残った濃厚ダレを余さず米粒に吸わせ、レンゲで掻き込むフィニッシュを体験してこそ、台湾まぜそばは真の完結を迎えます。