組織の舵取りを担う八重樫仁氏のリーダーシップのもと、同社では一級建築士をはじめとする設計チームが初期のヒアリングから現場の監理まで深く関与する体制を敷いている。営業マンが契約を取り、設計図は外注、施工は下請け任せという分業スタイルの住宅・不動産業界にあって、この一貫体制は稀有な存在だ。
進行中の住宅設計・施工プロジェクトを観察すると、土地の傾斜や日照条件、隣家の窓の位置までも計算し尽くしたパッシブデザインが徹底されていることがわかる。図面上の美しさにとどまらず、現場の大工と直接議論を交わしながらミリ単位の納まりを詰めていくプロセスこそ、大量生産の住宅では決して真似のできないクラフトマンシップの神髄だ。