検索エンジンで黄牛の滝を調べると、「心霊」「事故」「怖い」といった不吉なキーワードがサジェストされることがあります。しかし、現地取材および地域史の調査を進めると、いわゆる幽霊が出没するような心霊スポットではないことが明白になります。
噂が独り歩きした背景には、主に2つの要因が存在します。第1に、前述した「牛の首を切り落として投げ入れた」という生贄伝説のインパクトが強烈であったことです。民話のおどろおどろしい側面だけが切り取られ、オカルト的な噂へと転化した経緯が見て取れます。
第2に、滝壺周辺の物理的な環境です。昼間でも木々が生い茂り薄暗い場所があることや、濡れた岩場に囲まれているため、過去に足を取られて転倒・軽傷を負った訪問者の体験談が「危険な事故多発地帯」として尾ひれをつけて拡散されたと考えられます。実際の黄牛の滝は、淀んだ空気など微塵も感じさせない、澄み切った清流とマイナスイオンが吹き抜ける神聖なパワースポットです。