本作のクリエイティブを牽引するのは、大ヒット作『ボブズ・バーガーズ』で知られる天才ローレン・ブシャールだ。彼が長年培ってきた「日常の滑稽さと家族愛」を描く視点に、洗練された音楽的スパイスが加わった。アニメーション制作を担当する20th Televisionとのタッグにより、視覚的にも音楽的にも完璧なプロポーションが構築されている。
ジャンルとしてはまさにミュージカル・コメディの極致。一歩間違えればテンポを損なうミュージカル要素を、テンポの良い会話劇とシームレスに融合させた演出力は脱帽ものだ。洒脱なユーモアと社会風刺が同居するストーリーテリングは、大人の鑑賞にも十分に耐えうる深みを与えている。