小浜海岸と高戸海岸という二つの入り江からなるこのエリア最大の見どころは、自然の猛威と年月が創り上げた力強い造形美にある。
太平洋の荒波が長年にわたり削り出した海蝕洞や切り立った奇岩は、まさに地球の息吹そのものだ。満潮時には洞穴へ勢いよく白波が流れて水沫を上げ、干潮時には静寂とともに無骨な岩肌が姿を現す。時間帯や潮位によって表情を劇的に変える景色は、風景撮影を志す者にとって尽きない創作の源泉だ。
特に圧巻なのは、水平線から朝日が昇る早朝のひととき。薄紫色の空が次第に茜色へと染まり、朝光が白い断崖を黄金色に照らし出す。その瞬間の美しさは息をのむほどで、朝一番の光を捉えようと全国から熱心なファンが集まる理由も頷ける。