松山商業高校と聞いて多くの人が連想するのは、甲子園を沸かせた野球部の記憶でしょう。しかし、校庭の一角でボールを追い続けるサッカー部にも、長い歴史の中で培われた激しい誇りと伝統が息づいています。
松商サッカー部のプレースタイルを一言で表現するなら「粘り強さと組織的連携」です。スター選手に頼るのではなく、一人ひとりが持ち味を発揮し、90分間途切れない走力で相手を追い詰めます。全国大会の舞台を経験してきた過去の先輩たちの足跡を胸に、現役部員たちは日々ピッチ上で泥臭くボールを奪い合っています。
近年、愛媛県内の高校サッカー勢力図は目まぐるしく変化しています。私立の強豪校が留学生や県外の有望選手を集めて強化を図る中、松山商業は地元愛媛で育った選手たちを中心にチームを編成しています。公立商業高校としての制約を跳ね返し、私立強豪を撃破しようとする姿は、多くの高校サッカーファンの心を惹きつけて止みません。