物語の最大の焦点となったのは、主人公・平ワコが最終的に誰と人生を共にするのかという点でした。31歳のワコは、結婚に踏み切れない同棲相手のふうくん(青井ふうた)に不満を抱える中、バイト先の映画館で映画好きの高校生・伊古ユメアキと出会い、激しい恋情に身を焦がします。
罪悪感に苛まれながらも伊古くんとの関係を深めたワコは、やがてふうくんに浮気が露見。4年間の同棲生活にピリオドを打つことになります。別れ際、泣き叫ぶでもなく静かにワコの靴を揃えるふうくんの姿は、多くの読者や視聴者の胸を締め付けました。
その後、ワコは15歳年下の伊古くんと正式に付き合い始めますが、待っていたのは甘い生活だけではありませんでした。保護者からの冷ややかな視線、経済的な格差、そして「高校生」と「結婚適齢期のアラサー」という埋めようのない将来設計のズレが次第に浮き彫りになっていきます。
そして迎えたクライマックス。ワコが出した結論は、「伊古くんとも別れ、一人で生きていく」という選択でした。若く無限の可能性を持つ伊古くんの未来を自分の都合で縛ることはできないと悟ったワコは、誰の恋人でも誰の妻でもない、自立した一人の人間として歩き出すことを決意します。