思想史と音楽を繋ぐ異能・片山杜秀とは?慶應教授の素顔と代表作解説

思想史と音楽を繋ぐ異能・片山杜秀とは?慶應教授の素顔と代表作解説

思想史と音楽を繋ぐ異能・片山杜秀とは?慶應教授の素顔と代表作解説の背景について、専門知識を取りまとめてご紹介します。

片山氏の著作は、専門書から一般向けの読み物、対談集に至るまで極めて多作ですが、その中でもまず押さえておくべき代表作を整理します。

『未完のファシズム――「持たざる国」日本の遺伝子』(新潮選書)
第16回司馬遼太郎賞を受賞した片山氏の金字塔的著作です。「持たざる国」であった近代日本が、いかにして無謀な総力戦へと突入し、精神主義へと傾倒していったのかを軍事思想家・小畑敏四郎らの思想を手がかりに鮮やかに解明。日本の近現代史を捉え直す上で欠かせない必読書として読み継がれています。

『音と言葉の蜜月』(アルテスパブリッシング)/『近代日本の音楽百年』(智光書房)
音楽と言語、政治と芸術の力学を重厚に論じ、2008年にサントリー学芸賞(芸術・文学部門)を受賞した評論集です。音楽を単なる芸術として閉じるのではなく、社会や国家の動向と響き合う生きた文化事象として捉える視座が高く評価されました。

『骨董自慢 官僚たちの太平洋戦争』(朝日新書)
第49回吉野作造賞を受賞した一冊。戦争指導を担ったエリート官僚たちの残した言説を丹念に読み解き、組織の論理と個人の精神が絡み合う様を冷徹に描き出しています。

その他にも、ゴジラシリーズや昭和のプロレス、相撲などを独自の視点で論じたカルチャー批評も多数存在し、難解なテーマを抜群の語り口で楽しませる著作群は幅広い層におすすめできます。

木村 陽翔
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木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。