「結論から言えば、足の裏に塗ることで咳が止まるという明確な臨床データはありません」と、都内の小児科医は冷静に指摘します。製造販売元であるプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)の公式サイトでも、推奨されている塗布部位は「胸・のど・背中」のみであり、足の裏への使用は想定されていません。
医学界では、この現象の大部分は「プラセボ(偽薬)効果」または「時間経過による自然軽快」であると解釈されています。「何か対策をしてあげた」という親の安心感が子供に伝わり、緊張がほぐれて咳が治まるケースは少なくありません。しかし、だからといって全否定する医師ばかりではなく、「本人がリラックスして眠れるのであれば、安全な範囲で試す分には否定しない」という寛容な姿勢を示す専門家も増えています。