平安時代初期、真言密教の根本道場として空海(弘法大師)によって開かれた高野山。かつて修験者たちが幾多の険しい山道を越えて目指したこの地は、現代においてバックパッカー・トラベルの目的地としても熱い注目を集めている。かつての参詣道である「町石道」を自らの足で歩き切り、山上の大自然と歴史に浸る旅スタイルが若者を中心に流行中だ。
リュックひとつで巡る旅人にとって、過度な贅沢を排したシンプルな宿は最高の拠点となる。巨大な杉の巨木が立ち並ぶ奥の院参道を歩き、静寂のなかで自分自身と向き合う。大型バスで名所を効率よく巡るツアー観光では決して味わえない、リアルで生々しい体験がここには転がっている。