『特命係長 只野仁』が長期にわたり高視聴率を叩き出し続けた背景には、豪華なキャスト陣による緻密な人間関係と、作品を華やかに彩った歴代ヒロインたちの存在があります。
電王堂社内の相関図を整理すると、只野仁(高橋克典)を取り巻く女性陣の役割分担は実に見事でした。
- 坪内紀子(櫻井淳子):電王堂の社長秘書室長であり、只野が密かに憧れる正統派マドンナ。純情で隙のないエリート女性。
- 新野繭子(三浦理恵子):黒川会長直属の秘書。只野の正体を知りつつ、任務の報酬のように逢瀬を重ねる小悪魔的ポジション。
- 山吹一恵(蛯原友里):総務部所属のOL。昼の冴えない只野をからかいながらも気にかける、若手社員のアイコン。
- 佐川和男(田山涼成):総務部課長。昼の只野を理不尽に叱責するコミカルな上司。
- 森脇幸一(永井大):只野の特命任務をハイテク機器や情報収集で支える頼れる相棒。
- 黒川重蔵(梅宮辰夫):電王堂会長。社内外のトラブルを解決するため只野に「特命」を下す影の支配者。
櫻井淳子が演じる紀子が「昼の光」のヒロインだとすれば、三浦理恵子演じる繭子は間違いなく「夜の影」を支配するヒロインでした。この二大秘書が放つ対照的なコントラストが、ドラマ全体のサスペンスとエンターテインメント性を極限まで引き上げていたのです。