ネット上やSNSでは、薄暗い通路と人気(ひとけ)の少なさから「国道駅は怖い」「お化け屋敷のよう」といった噂が散見されます。国道駅は1971年(昭和46年)に無人駅化されており、駅員が常駐していない点もそうしたミステリアスな印象を助長させている要因です。
しかし、実際の国道駅は決して危険なスラム街や心霊スポットではありません。高架下には地域住民が暮らす住宅の一部や倉庫が機能しており、構内には防犯カメラや簡易Suica改札機、自動券売機が整備されています。昼間は駅近くの鶴見川沿いを散歩する住民や、通勤・通学客がごく自然に行き交う日常の風景が存在します。
独特の静寂と仄暗さは、高架構造の開口部が限られていることによる建築的な特徴です。夜間は照明が灯るものの光量は控えめなため、初めて訪れる際は夕暮れ前や日中の明るい時間帯に足を運ぶと、建物のディテールを落ち着いて鑑賞できます。