天界の階層が上がるにつれて、時の流れと住人の寿命は天文学的なスケールへと拡大します。楽変化天の寿命は、仏教経典において厳密な計算式で記録されています。
仏典の記述によると、人間界の800年をわずか「一日一夜」として数え、その基準で8,000歳まで生きるとされています。これを人間界の年数に換算すると、実に約23億400万年という途方もない時間を生き続けることになります。
この世界における生活様式も、下界とは大きく異なります。人間界のような生々しい肉体労働や争いは一切なく、男女の交わりすらも「互いに見つめ合って微笑むだけ」で完全に欲望が満たされると伝えられています。身体からは常に清浄な光が放たれ、衣服や装飾品も思いのままに変化するため、飢えや寒さといった苦痛とは完全に無縁の生活が続きます。