日章旗と旭日旗の最もわかりやすい相違点は、視覚的なデザインとそこに込められた意味合いです。日章旗は白地に赤い丸(日章)を中央に配置したもので、沈まぬ太陽そのものを象徴しています。太古より太陽神・天照大神を皇祖神と仰いできた日本において、太陽は国家や生命力の源泉として敬われてきました。
一方の旭日旗は、中央の日章から周囲へ向かって光線(旭光)が放射状に伸びる意匠です。このデザインは「旭日昇天(きょくじつしょうてん)」、すなわち天に昇る朝日が放つ強い光の勢いを表しており、古くから大漁祈願や出産祝い、端午の節句、祝日などの慶事(ハレの日)を祝う吉祥文様として日本社会に深く根付いてきました。
日章旗が「国そのものを代表する唯一のシンボル」であるのに対し、旭日旗は「活気や祝意、または特定の組織を示すための標識」という明確な役割分担が存在します。