北千住駅は、出口によって全く異なる表情を見せる。西口はいわゆる「飲み屋横丁」を擁する混沌とした昭和レトロの聖地。一方の東口は、大学キャンパスが誘致されたことで若者の街へと変貌を遂げた。
鳥貴族はこの両エリアに絶妙な配置で出店を重ねている。西口店では仕事帰りのミドル層がホッピー片手に名物の「貴族焼」を頬張り、東口に近い店舗ではサークルの集まりとみられる学生グループがスマートフォンの画面をタップし続ける。エリアごとの客層のグラデーションを見事に捉えたドミナント展開が、ドブ板通りのようなローカル競争を勝ち抜く原動力だ。