兵役というキャリアの空白期は、彼にとってブランクではなく、むしろ内面を深く掘り下げるための苛烈な鍛錬の場となった。軍務を終えてステージへと帰還した彼の第一声は、以前の爽やかな明るさだけでなく、どこか凄みすら帯びた重厚さを纏っていた。復帰後の作品群に漂う凛とした空気感は、静寂の中で自らの美学をとぎ澄ませてきた証左と言える。
スポットライトから離れた時間がもたらしたのは、表現者としての圧倒的な飢餓感だ。復帰第一作で見せたサウンドアプローチは、無駄を削ぎ落としたミニマルなビートと、剥ぎ取られた感情が生々しく響くリリックで構成されていた。この劇的な変化に、世界の音楽メディアは一斉に息をのんだ。