海外ではビッグネームが争うIBOですが、日本国内では全く異なる扱いを受けています。JBC非公認の決定的な理由は、日本ボクシングコミッションが定める厳格な認可規程にあります。
JBCは歴史的にWBAとWBCの2団体のみを公認していましたが、2013年4月に加盟国の実情と世界の潮流を考慮してIBFおよびWBOの2団体を新たに認可しました。この際、JBCは「主要4団体以外のマイナー組織は一切認めない」という明確な方針を打ち出しました。
日本国内でIBOが認められない主な理由は以下の3点です。
- タイトルの希少価値維持:これ以上の団体を認可すると国内の「世界王者」が乱立し、競技のブランド価値が低下する懸念。
- 安全管理と統括の難しさ:コミッション間の連携や医療体制の基準が確立された主要団体に絞る方針。
- 世界的なコンセンサス:米国の主要メディア(リングマガジン等)や各国有力コミッションが依然としてIBOを4団体と同列に扱っていない現実。
これにより、JBCライセンスを保持する選手に関する日本人ボクサーの挑戦資格にも制限が生じます。日本国内のリングでIBO単独のタイトルマッチを開催することはできず、海外でIBOのベルトのみを懸けて戦った場合、JBCからは公式な「世界タイトルマッチ」として記録されません。ただし、主要4団体の統一戦にIBOベルトが付随しているケースでは、海外での出場が例外的に黙認される形をとっています。