フロック・フォルスターが完全に息を引き取る決定的な場面は、原作コミックス第33巻収録の第132話「自由の翼」、およびアニメ『進撃の巨人 The Final Season 完結編(前編)』(各話版配信では第88話に相当)で描かれています。
パラディ島の港における「地鳴らし」阻止部隊(アルミン、ミカサ、リヴァイ、ハンジ、マガト、ピークら連合チーム)との激闘において、フロックは飛行艇の出航を阻止すべく孤軍奮闘しました。雷槍を携えて特攻を仕掛けたものの、ガビ・ブラウンの放った狙撃弾によって撃ち落とされ、海中へと転落。視聴者の多くはこの時点でフロックが脱落・死亡したと推測していました。
しかし、フロックの執念は常軌を逸していました。重傷を負いながらも連合が乗船した船の船底や推進部にワイヤーを引っかけ、過酷な外海を数日間にわたって耐え抜き、アズマビトの整備基地がある飛行船の発着拠点「オディハ」まで単独で潜入・追跡していたのです。
格納庫から飛行艇が引き出され、飛び立とうとするまさにその瞬間、血まみれになりながら姿を現したフロックは銃口を飛行艇の燃料タンクに向けます。地鳴らしを止める唯一の希望である飛行艇を破壊し、パラディ島の絶対的優位を守るための最後の銃撃でした。しかし、発射とほぼ同時にミカサ・アッカーマンが放った立体機動装置のアンカーがフロックの喉元深くを貫通。放たれた弾丸はタンクに穴を開けるに留まり、爆発的な破壊には至らないまま、フロックはその場に崩れ落ちました。