配信プラットフォームの台頭が著しい中で、日本の地上波テレビ局が放った規格外のカウンターパンチが『VIVANT』だ。TBSテレビが制作した本作は、海外ロケを交えた圧倒的なスケール感と、一瞬の油断も許さない怒涛の展開で日本中をテレビの前に釘付けにした。
主演を務めた堺雅人の変幻自在な演技と、裏切りにぐぐっと息を呑むサスペンス・スリラーとしての完璧な構成。毎週放送が終わるたびにSNS上で考察が飛び交い、視聴率を右肩上がりに押し上げた現象は、テレビドラマが持つ本来の熱狂を鮮やかに思い出させてくれた。配信時代においても「リアルタイムで体感したい」と思わせる凄みが、この作品には充満している。