いまや名曲として親しまれている本作ですが、モーニングムーン 誕生秘話には当時の過酷な葛藤が存在します。チャゲアス モーニングムーン 発売年は1986年2月5日。ワーナー・パイオニアからキャニオン・レコード(現ポニーキャニオン)へ移籍した第1弾シングル(通算14枚目)として世に送り出されました。
1979年に『ひとり咲き』でデビューし、翌年の『万里の河』で大ヒットを記録した彼らでしたが、当時は「フォーク演歌」「暗い哀愁路線」というパブリックイメージに縛られ、セールス面でも長い停滞期に直面していました。飛鳥涼 楽曲制作 経緯を辿ると、当時のASKAは「この移籍第1弾で結果を出せなければ、自分たちの音楽人生は終わるかもしれない」という危機感を抱いていたことが当時のインタビューや手記で明かされています。
そこでモーニングムーン ASKA 作詞作曲において試みられたのが、それまでの叙情派フォークからの完全な決別でした。アコースティックギターの弾き語りを基調としたスタイルを脱ぎ捨て、シンセサイザーの鋭いリフとソリッドなドラムビートを前面に押し出した「エレクトロ・ポップ・ロック」への劇的なサウンド転換を図ったのです。アレンジャーの佐藤準氏とともに構築した疾走感あふれるアレンジは、二人のハイトーンボイスと化学反応を起こし、オリコン週間チャート最高2位を記録。見事に大復活の狼煙を上げました。