SNS上にあふれる勧誘アカウントは、巧妙な心理誘導を用いてターゲットを引き込みます。「安全な富裕層だけを厳選」「お手当の未払いは100%保証」「食事のみで月50万円」といった誇大広告は、悪質紹介業者の手口の典型例です。
取材によって判明した、組織的なパパ活斡旋グループの標準的な手口は以下の通りです。
まず、XやInstagramで「#パパ活女子」「#副業探してます」といったハッシュタグを巡回し、金銭的に困窮している若い女性や学生に対してダイレクトメッセージを送ります。最初は親身な相談相手を装い、「危ない男性を排除したクローズドな会員制コミュニティがある」と誘い込みます。
次に、外部の秘匿性の高い通信アプリへと誘導。そこで「身元保証のため」と称して、運転免許証や保険証、学生証を持った自撮り写真(IDセルフィー)の提出を要求します。これが後に逃げ場を奪う最大の凶器となります。
さらに、いざ紹介を受ける段階になると、「富裕層男性のセキュリティチェック費用」や「初回マッチング保証金」という名目で、3万〜5万円前後の現金を先払いさせます。支払った瞬間にアカウントがブロックされるか、仮に男性と会わされたとしても、業者が指定したホテルで待っていたのは暴力的な客であり、事前に聞いていた「食事のみ」という条件は一方的に反故にされます。抗議しようものなら、「提出された身分証の画像を家族や大学、職場にばらまく」と脅迫され、底なしの売春スパイラルへと沈められていくのです。