2026年の春季例大祭を前に、首相官邸と高市氏周辺との間では水面下の神経戦が繰り広げられていた。当記事の独自取材に応じた自民党ベテラン議員は、「参拝のタイミングや形式について、事前に何度も非公式な協議が重ねられていた」と明かす。メディアが表層的に報じる「突然の参拝」や「強行」といった構図の裏には、緻密に計算された政治的プロセスが存在していた。
高市氏側の側近らは、英霊への尊崇の念を表す「個人の自由」であることを強調する。しかし、内閣の要職を占める立場としての動向は、否応なく「日本国政府」の姿勢として世界に打診される。官邸側は外交的リスクを最小限に抑えるべく、事前通告の有無や参拝時の肩書(衆議院議員か大臣か)について水面下で調整を打診。これに対し、高市氏は一貫して自らの政治的信念を貫く姿勢を崩さなかったとされる。