ジャパンマリンユナイテッド呉事業所を語る上で外せないのが、呉海軍工廠時代から連綿と受け継がれてきたものづくりのDNAです。1903年(明治36年)に設立された呉海軍工廠は、当時の最先端技術を結集して東洋最大の軍港へと発展し、1940年には極秘裏に超弩級戦艦「大和」を進水させました。
戦後は播磨造船所や石川島播磨重工業(IHI)、ユニバーサル造船などの変遷を経て、2013年にユニバーサル造船とアイ・エイチ・アイ マリンユナイテッドが統合し、現在の「ジャパンマリンユナイテッド呉事業所」が誕生しました。かつて大和を建造した大屋根付きのドック(旧大和乾ドック)周辺は、現在も修繕や特種船関連の拠点として活用されており、歴史の重みを肌で感じられる場所となっています。
呉事業所の真骨頂は、長さ約330メートル、幅約80メートルを誇る巨大な建造ドック(通称・第3ドック)です。ここでは24,000TEUクラスの世界最大級メガコンテナ船や、30万トン級のVLCC(大型原油タンカー)が次々と建造されてきました。培われた船型開発力と高度なブロック工法、徹底した品質管理は、海外競合ヤードが台頭する現代においても「JMUブランド」として世界の船主から極めて高い信頼を獲得しています。