気球飛行の最大の弱点は、貴重な天然資源であるヘリウムガスの使い捨てだった。世界的なヘリウム不足が叫ばれる中、一回の飛行で大量のガスを大気中に放出することは、環境負荷とコストの両面で致命的な足枷となる。
今回の飛行では、降下時にガスを圧縮して再液体化する新開発のオンボード・リサイクルシステムが初めて実戦投入された。結果として、注入したガスの約82%を回収することに成功。これにより、運航コストは従来の4分の1以下へと急降下した。
持続可能な形で空の境界を目指すアプローチは、環境意識の厳しい欧州の投資家からも高い評価を受けている。