今回のロケは、日本テレビ放送網が長年培ってきた番組制作力の結晶であると同時に、テレビ放送業界全体に一石を投じる出来事となった。昨今、コンプライアンスや安全管理の観点から予定調和なコンテンツが増加する中、『世界の果てまでイッテQ!』は一貫して本物のリアリティ番組としての牙を研ぎ澄ませている。
単なる笑いの提供にとどまらず、高品質な紀行・冒険ドキュメンタリーとしての映像美と過酷さを融合させる手法。武井壮という稀代のアスリートタレントを起用したことで、演出では作り出せない本物の緊迫感が画面から溢れ出した。テレビが今なお持つ熱量と求心力を、このロケは鮮烈に証明してみせたのだ。