ブヨやアブの被害に遭った際、その後の治癒スピードを大きく左右するのが発症後5分以内の初動対応です。野外活動中に異変に気づいたら、次の手順で速やかに応急処置を行ってください。
最も有効な初動ツールがポイズンリムーバーです。患部にカップを垂直にしっかりと密着させ、レバーやピストンを引いて陰圧をかけ、皮膚内に残った毒液や唾液成分を物理的に吸い出します。この動作を2〜3分程度、数回繰り返すだけでも、翌日以降の腫れと痒みの度合いを劇的に抑えられます。
ポイズンリムーバーがない場合は、清潔な指で傷口の周りを強く圧迫し、血と一緒に毒素を絞り出してください。その後、流水や清潔な水で傷口をしっかりと洗い流します。
注意したいのが「冷やす」と「温める」の使い分けです。刺された直後(毒素が定着する前の数十分以内)であれば、43度以上の温水シャワー等で洗い流すことで毒素タンパク質を変性・不活性化できる場合があります。しかし、すでに赤く腫れて強い痒みや熱感が出ている段階で温めると、血管が拡張してヒスタミンが分泌され、症状が急激に悪化します。腫れや痒みが出現した後は、保冷剤や氷水で患部を冷やして炎症を抑えるのが鉄則です。